2010年5月22日土曜日

楽しい小唄 (三吉野の)


* 三吉野の (つるべ鮨)

三吉野の いろめずらしい草なかへ
  迷いこんだる  蝶ひとつ
    想いこめたが 恋のもと
たとへ 焦がれて 死すればとて
   あいに あいもつ鮨おけの
     しめて 固めたにせのォ えん
ふたつ まくらの 花のォ 里

戯曲

義経千本桜

3段目 つるべ鮨より

*1747.11/7 竹本座浄瑠璃初演

*義経千本桜・・・3段目

*釣瓶鮨とは・・・井戸の水を汲む桶に吉野川の

  あゆをを詰めて鮨とする

平惟盛が大和市の 釣瓶鮨弥佐江門方に下部弥助

と名乗りて隠れおるなか、その家の娘お里と恋仲になり

幕引きは・・・弥助とお里とのあわいぬれば・・・

*平家没落後にまつわる悲恋物語とて人形浄瑠璃

  芝居の題材に釣瓶鮨として取り上げられた

   

小唄    つるべ鮨

  みよし野の いろめずらしい草な    かへ

      まよい込んだる蝶ひとつ

    想い初めたが 恋の元

   たとえ こがれて死するとも!

    あいに あいもつ鮨桶の

      しめて 固めた にせの縁

    ふたつ枕の 花のさと・・・ 

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