* 三吉野の (つるべ鮨)
三吉野の いろめずらしい草なかへ
迷いこんだる 蝶ひとつ
想いこめたが 恋のもと
たとへ 焦がれて 死すればとて
あいに あいもつ鮨おけの
しめて 固めたにせのォ えん
ふたつ まくらの 花のォ 里
戯曲
義経千本桜
3段目 つるべ鮨より
*1747.11/7 竹本座浄瑠璃初演
*義経千本桜・・・3段目
*釣瓶鮨とは・・・井戸の水を汲む桶に吉野川の
あゆをを詰めて鮨とする
平惟盛が大和市の 釣瓶鮨弥佐江門方に下部弥助
と名乗りて隠れおるなか、その家の娘お里と恋仲になり
幕引きは・・・弥助とお里とのあわいぬれば・・・
*平家没落後にまつわる悲恋物語とて人形浄瑠璃
芝居の題材に釣瓶鮨として取り上げられた
小唄 つるべ鮨
♑ みよし野の いろめずらしい草な かへ
まよい込んだる蝶ひとつ
想い初めたが 恋の元
たとえ こがれて死するとも!
あいに あいもつ鮨桶の
しめて 固めた にせの縁
ふたつ枕の 花のさと・・・
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